ワーキングプア


今NHKを見てるんですが、ワーキングプアなるものが。

http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/tv/news/20060722dde012070032000c.html


ブロードキャスト:ワーキングプアとは=荻野祥三
 自己責任。小泉政権構造改革規制緩和路線のキーワードであるこの言葉が好きになれない。言いたいことは分かるし、ある部分でその必要性も認める。世の中で不利な立場に立った人たちが皆、「こうなったのは社会の責任だ。国が面倒を見ろ」と言い出したら、収拾がつかないだろう。

 ただ、以下のような場合はどうか。23日放送予定のNHKスペシャル「ワーキングプア 働いても働いても豊かになれない」に登場する人たちだ。鈴木勇治さんは、秋田県仙北市角館町の仕立屋さん。武家屋敷で知られる町で、鈴木さんは昭和が終わるころには年間100着以上のスーツを仕立てた。

 その後、秋田県の経済は冷え切り、昨年のスーツ注文は2着だけ。今はサイズ直しやすそ上げの仕事しかない。奥さんアルツハイマー病で入院中。介護保険料の値上げがあり、生活はギリギリである。生活保護を受けると、妻の葬式に備えて残して置いたなけなしの100万円を取り崩さなければならないのが、鈴木さんの悩み。「早く見切りをつけて転業すべきだった」と言うのは簡単だが。

 他にも、職を探し続ける34歳の東京のホームレスや、米作りをしてもほとんど収入がない農家。妻を亡くし会社をリストラされ、深夜職場でのアルバイトを続ける父親など。「夢を追って現実を見ない」と批判されるフリーターの若者像とは違うタイプの低所得層が紹介される。皆が、「事実をみてほしい」とモザイクをかけない素顔で取材に応じている。

 日本の全世帯の約1割が、こうした生活保護受給水準以下の収入しか得られていないというが、その実態ははっきりしない。貧困が次の世代に引き継がれて、やがて日本が、「格差社会」から「階級社会」になるかもしれない。食べられなくて農業を放棄する場合は、食料自給率のさらなる低下にもつながる。センチメンタルに論じても仕方ないが、現実を直視する時だ。

毎日新聞 2006年7月22日 東京夕刊

こういった方々が生活保護を受けられず、本来受けなくても大丈夫な方々が受けてしまう。
またがんばってもがんばっても報われない。
かと思えば虚業?とまでは言いませんがマネーゲームで高収入を得る人たち。
詐欺まで行ってお金を奪う人たち。

なんなんでしょうね、これって。

また私もカンタンに仕事やめるとかは言っちゃいけないな。
と思いました。