ドイツ滞在記4日目

ドイツ4日目は日曜日。
日本と違って日曜日はお店が開いておらず、(レストランとかは別)お土産とか買いに行くこともできません。
そんな日曜を今日は一人で過ごすことに。
またミュンヘン最終日ということもあり、ホテルをチェックアウト。
荷物は駅のコインロッカーに入れておきました。

さて今日の主な目的はドイツ博物館。
私的にミュンヘンで一番行ってみたかった場所です。

さて、いくら博物館と行っても朝早くからずっと行っていたら疲れてしまうだろう事は明白だったので、
ちょっとだけ市内を見に行くことに。
2日目に見損ねた市庁の人形を見ようとマリエン広場に行きました。
実はこの時点ですでに勘違いしていたのですが、なぜか10時に踊りだすだろうと思っていた私。
9時半くらいにマリエン広場についてしまったので、30分どこかで時間をつぶそうと辺りをぶらつきます。
聖ミヒャエル教会の前まで歩いた辺りで、日曜だからひょっとしてミサやってるかな・・・?
と思い、教会の中へ。

教会の中に入ったとたん聖歌の声が響きます。
おー、やってるやってる。
本物だよー、と感動しつつ教会の後ろから眺めていると、
すると神父さんが小走りに、教会にいる人にかごを差し出し寄付を求めてるじゃありませんか?
小走りでテンポ良く寄付を求めるその姿に、しっかりしてるなwとちょっと苦笑。
その神父さんが私の前まで小走りでやってきたので、ちょっと寄付をしておきました。
どうせなら、ドイツ旅行が楽しく無事に終わりますように くらいのお祈りしておくべきだったかな?

こうしてしばらくミサを見た後、10時が近づいたのでマリエン広場に戻ります。
ここでなんとなく広げたガイドブック。
そこで自分の勘違いに気づきます。
そうだ、人形踊るのは11時だ!

さすがに1時間もここでぼーっとしていたくないなーと人形踊る姿はあきらめドイツ博物館に行くことにしました。


ミュンヘン中央南駅から路面電車(トラム)10分程度のところにあるドイツ博物館駅。
そこから100m程のところに博物館の入り口があります。
最初、私は博物館と逆方向へ歩いてしまいましたが、ちゃんと案内はあるので
周りをしっかり見てれば分かります。
また外観を知っていれば、ドイツ博物館駅から見えますので迷うことなく行けることでしょう。

ちなみにこれは路面電車の駅にある電光掲示板です。

ドイツ博物館は色々な展示テーマごとに展示エリアが分かれていて、それぞれ個性あふれる展示をしています。
そのテーマ、なんと50弱。
すべて科学技術などに関係ある内容で、理系人間ならもう通い詰めてしまいそうな感じ。
日本語の解説文があるともっと良かったけどさw

すべてではありませんが、英語の解説文がついた展示もありますので、
最初のうちは電子辞書片手にじっくり見てました。
が!
とてもこんなペースじゃ1日で回れないし、疲れちゃう!
と作戦変更。
とりあえず一通り見ようという感じでそれぞれを軽く見ていきます。(それでもかなりのボリュームがありました。)


特に印象に残ったのが炭鉱や鉱山をイメージした展示。
採掘技術や、採掘されるものについての説明もあるのですが、その中でも採掘現場について説明された
展示がすごかったです。
実際に地下にもぐっての展示となるのですが、これがもう臨場感抜群!
坑道をイメージした通路に、さまざまな作業風景や使われている道具などが展示されています。
ただどれもドイツ語の解説のみだったので、解説はほとんど読まずざっと見学しただけのペースで回ったんですが、
それでも一通り見るのに30分以上かかりました。
その間、ずっと地下にある坑道を巡っているわけです。
あまりの長さに、迷ってないよな?とか、地下にもぐる息苦しさまで感じてきてしまい、
こういう仕事は私にはきっついだろうなーとも思いました。

途中で、紙をテーマにしたエリアがあり、
その一角で折り紙をやってみよう!コーナーがありました。
といっても、テーブルの上にA4用紙が置いてあり、無造作にカエルの折り方の説明が印刷された紙が置いてあるあだけ。だれかが作ったと思しきカエルの折り紙が1つ置いてありました。
それでも一人の男性が手順を読みながらカエルを苦労しながら折っています。

さて、折り紙と言えば日本人ですよね、やっぱり。
そして折り紙の基本といえば鶴ですよね。
大分歩きつかれてちょっと座りたかったこともあり、
作った物を置いていこうかな?とも思ったこともあり、
席に着き、おもむろにそこで折鶴を作り始めます。

まずはA4用紙を正方形に切り取ってと・・・

モクモクと、またてきぱきと折っている私の姿が気になったのが、
いつしかギャラリーが増えてきて私の折っている姿をじーっと見ています。
先ほどからカエルを折っていた男性の視線も感じます。
それら視線に気づかないフリをしながら、でもこの人達が見飽きるまでに完成させなきゃ!なんて、
変な使命感で折るペースを上げる私。
ちゃっちゃっちゃと折鶴の完成です。

ふーっと鶴のお腹に空気を吹き込み、テーブルの上に鶴をおきます。
カエルを折っていた男性と目があったので、
日本の伝統工芸なんですよ
と解説を入れると
Beautiful!
と賞賛が。

ちょっと照れくさくなってしまって、ヘタレな私はニコリと笑っただけでその場を後にしました。
(ここですんなりThank you とか Danke とか言えなかったのが悔やまれます)

こうして一通りの展示物を眺めた私はミュンヘン中央駅に戻りました。
戻る前に博物館のお土産コーナーに行ったんですが、もうこれはおもちゃ屋でしたねw
子供がご両親に向かって色々おねだりしてましたよw


ミュンヘン中央駅に戻ったのは、これからハイデルベルグへ移動するため。
ハイデルベルグに赴任中の友人が居て、晩御飯を一緒に食べる約束をしてたんです。

あらかじめ予約しておいた電車を電光掲示板を頼りに探し当て、
止まっている電車にスーツケースを持って乗り込みます。

しかしこの電車待てども待てども出発しません。
とうに私の予約した電車の出発時間は過ぎています。
電車の窓から、この電車間違っていないよなぁ?と電光掲示板を確認するも
合っているようにしか見えません。
海外だし、電車遅れるのかなーと仕方なしに電車の発車を席で座りながら待ち続けます。

しばらくすると隣にカップルが座り、当初の出発時間を30分ほど超過してからやっと電車が動き始めます。
一体何で動かなかったんだろう?と思いつつ、隣の人の持つチケットを見ると
明らかに私のチケットに書かれている電車名と違います。
しかもその電車の出発時刻はちょうど動き出した時間と一致。

な、なんですと!?
私間違えた???

えー、でも乗る前にちゃんと確認したよなーと思いつつもとても不安になります。
この電車どこにいっちゃうんだろう?

不安な気持ちを必死に抑えながら、となりのカップルがいちゃつく隙をつき、
私のチケットに書かれている電車ってこの電車で正しいですよね?
と質問。

ドイツのカップルって人前でキスしたり抱き合ったりというのが日常的に行われていて、
隣のカップルもそれはもうお熱い感じ。
その隙をついて質問したわけですw

合ってると思うよ

とだけ答えてまたいちゃつき始めるカップル。

合ってるといってもあなた達の持ってるチケットと違うじゃん・・・不安に思いつつも
電車は進んでいきます。

次の駅に着いた時、カップルも降りてしまったのに合わせ、私も出口から電光掲示板を確認。
あれ、電車名が違う・・・・
やっぱり、まずったかな?
と思っていると鉄道会社の人が駅ホームを通りかかります。
慌てて呼び止め、この電車合ってますか?と質問。
そしたらYesとだけ答えて、さっさと鉄道会社の人は先に行ってしまいました。

鉄道会社の人がYesといってるんだから、信じるしかないねーと開き直り。
でも発車が遅れた原因ってなんだろう??
とやっぱり気にはなります。
一応、車内アナウンスを聞こうとがんばってみましたが、乗ってる車両が古くて音がうるさく、
とてもアナウンスを聞き取れません。
また次の停車駅の表示もないため電車が止まる度に窓から、駅名を見て
手持ちのドイツの地図と見比べ、今、どの辺か?を把握します。


そうこうして予定到着時刻5分前になり、電車が減速し始めました。
ああ、発車遅れたけど予定通り着きそうだ、良かった良かった。
と降りる準備をします。
しかし、到着時刻を過ぎても止まりません。
むしろ加速し始めました。

え? もうドッキリは要らないよ?

と思っているとハイデルベルグで落ち合う手筈の友人からショートメッセージが。
内容を見ると、15分遅れで到着するみたいですね。
と。
なるほど、15分遅れだったのか。
すぐに安心。そしてナイスタイミングと感謝感謝。
後15分あることを知った私は、降りる準備はしたけれど、もう少し席でゆっくりすることに。

そうして無事目的地のハイデルベルグに到着しました。
友人と落ち合い、ホテルにチェックインした後、友人オススメのお店で晩御飯。
出てきたものは本当ボリュームたっぷりでまたしても残してしまいましたけど、とても美味しかったです。
またお互いの近況を報告したり、ハイデルベルグのオススメ観光スポットを教えてもらったり、
楽しい時間を過ごすことが出来ました。