嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦

昨日の映画館で見かけたBALLAD。
その元ネタの"嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦"の評判が良いと聞いて、
今日見てみました。
たしかに劇場版のクレヨンしんちゃんは名作ぞろいと聞いていますし、
ずっと前にTVでみて、非常に感動した"嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲"と同じ監督だと聞いて、一度見ておかなければ!と思ったわけです。

子供向けアニメとは裏腹にただのチャンバラに終わらず戦の描写が非常に綿密で、
また人の死も描いているというしっかりとした作りで楽しむことが出来ました。
それなりに古い映画なので、ちょっとネタバレさせてもらいます。
ラストシーンのあれはさすがに驚きましたけど、それよりもはっとさせられたのが、
野原家の自動車にお姫様が乗って、馬に乗った又兵衛とお城まで帰るシーンです。
馬が自動車の速度にかなうこともなく2人の距離が離れていって、又兵衛が追いつこうとしても、
結局追いけられず止まってしまいました。そして離された又兵衛にカメラを合わせて場面変更。

又兵衛はお姫様のことを愛しており、身分の違いから思いを隠そうとしています。
いわば当時の規律という象徴ですね。
対してお姫様は比較的、現代に近い考え方をしており当時の考え方に否定的。
(否定的というといいすぎかもしれませんが)
このままだと2人の行く末はこうですよ。
また別の視点(こっちは大きなネタバレになるので書きませんが)で、
ラストシーンの展開を暗示してたことにも、最後まで見た後に気がつきました。